ロマンはどこだ?

そのとき思ったことをなかったことにしないために

北から東への旅路の途中

なんとNEVERLANDの感想も書かずに1年が経ってしまい、週末からEPCOTIAが始まる。マジか。
EPCOTIAはNEVERLANDの続き物みたいだからいまからNEVERLANDの話をします。
そもそも「NEVERLAND、入り口はあっても出口はないから!!!」(シゲ)、わたしはまだNEVERLANDの住人だし宇宙旅行もNEVERLANDから旅立つんだろうなあ。

さて。NEVERLANDがわたしにとって衝撃的で転機になったのは、あまりにも向こうからこちらへのメッセージが強いこと。そう、U R not aloneです。あんな泣きそうになりながら、なんなら泣きながら、一人じゃない、NEWSがいるから、と歌ってくれた彼らのことをわたしは一生忘れないと思う。
NEWSって向こうからの愛が強い、すごい、ということはツイッターでもブログでも何度も見かけてきたけれど、それを身をもって実感したツアーだった。こういうことだったのか、と思った。
それまでもわたしは長らくジャニーズやらポルノやらを観てきたけども、向こうからこちらへの投げかけはあまり意識したことがなかった。とにかく、こっちが好きでいることが大事だった。ワンウェイでよかった。ワンウェイチケット。圧倒的ななにかに圧倒されたかった。
でもNEVERLANDで、それだけではないことに気づいた。たしかに、向こうからの投げかけはあった。こんなにも強い想いでファンに歌ってくれるのかと驚いた。
そのあとにポルノDVDの鑑賞会をする機会があったんだけど、あ、意外とポルノにもこっち(ファン)愛されてたんだな……と知った。意外と、こちら側を見ているものなんだなぁと。
ポルノにしろSMAPにしろTOKIOにしろ、見据えているものは彼らの道の先だけだと思っていたんだけど、まあ案外、近くの道端のファンを愛してくれていたんだなあ……
わたしが今までに通り過ぎていったすべてのものに、愛はあふれていた。ただそれを、わたしが受け取ろうとしなかっただけ。
だから、見方、受け取り方、姿勢次第で時間の価値なんていくらでも変わる。
「楽しませてもらいたい」で行くより「楽しむぞ」のほうが、きっと楽しい。待っているだけでも面白いけれど、それがこっちが少しでも矢印を出しておくと二重三重に面白くなっていくし、より彼らのことが好きになっていく。
批評って楽しいからついついしてしまいがちだけど、まず一番にその時間を楽しむことを心がけたい。
それに気づかせてくれたNEVERLANDツアーはわたしにとってほんとうに大事なもので、大事な宝物で、大事な思い出だ。
だからその続きのEPCOTIAでどんな景色が続いていくのか、楽しみでしかたがない。全力で楽しむぞ。
そう思う、ライブ前の時間です。

一滴のような/ポルノグラフィティ15th live サーキット BUTTERFLY EFFECT

去年の11月に埼玉から始まり、昨日神戸で終わるはずだったポルノグラフィティの15thライブツアーは彼らの旅は期せずして延び、のこりは郡山、八王子、そして横浜へと続いていく。

私は来週郡山公演でファイナルなんだけども、その週末にはニウスツアーが始まってしまうので早いけれど感想をまとめておく。

※普通にセトリネタバレします※

 

「BUTTERFLY EFFECT」というアルバムをひっさげた「BUFFERFLY EFFECT」というツアー。その由来を晴一が公演中毎回必ず言ってくれるのが好きなので書いておきます。何度も何度も丁寧に説明してくれる。

「大抵曲作りの締切に追われているときに、いまやグーグルプレイだのアップルミュージックだのにたくさんの曲があり、そのなかには人類の宝ともいえるような曲もあるなかで、俺たちがそこに一つ曲を増やすことになんの意味があるのだろう?と考えたりすることもある。それでも、一つの雨を降らすことでそれが川に流れ大きな海に繋がっていく、そんな一つの曲を作るが次の時代の音楽の海を作ることになる。そういう流れから『一滴』『ドロップス』のようなタイトルを考えていたんだけども。

 バタフライ効果、という、言葉がある。地球の裏側でちょうちょがはばたくと地球のこっちがわで台風が起きるというような現象のことで、そこから、転じて、バタフライエフェクトというタイトルをつけた。」

 

で、初日に晴一は最後でこうあいさつしていた。

「アルバムはそれこそ一年前とか半年前からずっと作ってきて、それをライブでやったらどうなるのかなと想像しています。その想像とあっていたかどうか。初日の今日は正直百点満点でいったら70点ぐらいだと思います。そりゃ人間だから、100パーセント正解なんて出来んよ。

 でも、このツアーをとおして、どんどん100点に近づけるぐらい変化していけたら、バタフライエフェクトしていけたらいいなと思っております。」

 

その初日に参戦したときは「なんかセトリしっくりこないなぁ」と思っていたんだけど、次の仙台ぐらいで、初日からの変化を感じたんですね。曲の移動とかは分かりやすい変化だけど、そのほかにも歌が上手くなってるなとか、演出変わってるな(そしていい方向になってる)と思うことが多々あり。

行ったのは初日⇒仙台⇒えねちけ2日目⇒市川 だけど、ゆるやかに変わっていっているのを肌で感じた。彼らはツアータイトルをまさに身を持って体現していた。

長い長いツアーのひとつひとつの小さな公演をひとつひとつとても丁寧に取り組んでいることが伝わってきた。そりゃあ、適当にやってるなんて思ってはいなかったけれどさ。

私はどっちかというとロマポルとかアリーナツアーとか、もうどっかんどっかんお祭り騒ぎみたいな特別な1日(The DAY)というライブが好き。それは私にとってライブが非日常で、その日のために仕事調整したりお金ためたり体調整えたりするものだから。その特別な1日のために毎日を頑張れる。コンサート、舞台、ライブ、そういうものすべては私にとっては日常を頑張るためのものだからある1日がとんでもなく比重が重くなる。

だから、初日に行ったときにあまりにさらっとしてるものだから、拍子抜けしてしまった。あれ、って。そりゃあホールツアーだから花火はあがらないしでっかいモニターもない、後ろの席にいったら彼らの顔だって見えない。分かっていたけれど、やっぱり「あれ(´・ω・`)」ってなっちゃうんだよ。浮かれ気分でロックンロールする気持ちで臨んでるから。

でもありがたいことに何度か行かせてもらううちに、このライブは長いツアーの1つなんだなぁと考えるようになった。私の生きている毎日とポルノの2人の毎日がある一点重なって、また離れてそれぞれの毎日に繋がっていく。

だからこのツアーはゆるやかに変化していくし、私の毎日もまあ少しだけどいろいろ変わったりして、なんか、そういうものでいいんだと思った。

私の毎日のなかのたった一滴、彼らのライブがあって、また日常にすぐ戻ってしまうけれどそれでも意味がないことなんかなくて、「明日また頑張ろう」「働こう」「ちゃんと生きよう」って少しだけど前向きに思える変化をくれる、日常と地続きみたいなライブ。

 

あとは彼らもライブの最後にいっている、「20周年を全力疾走しながら迎えるためにポルノグラフィティのいろいろな可能性をいまも探し続けながら走っている」という、発展途上感がライブのいろいろなところににじみ出ていた。

からしっくりこなくて、なんか「う~~~~~~ん??」って思っても、いまもまだ変わっていく途中なんだなぁと思うと納得するところもあって。仕方ないのかなって上から目線になってしまったりする。

いつまでも飽きないバンドだ。

本日発売の「カメレオン・レンズ」もなんというかすごいポルノっぽいのに今までとはちがう変化球ですごくいいのでぜひ聴いてください!

 

 

特別なようで特別じゃない、でもやっぱり特別なライブの日に歌われる「the Day」はすごく身に染みるものがある。

とにかくめちゃくちゃかっこいいんですよ。あと途中でボーカルとギターが向かい合って掛け合うのがいい。めっちゃいい。これほんと珍しいから!珍しいんですよ!!ボーカルがギターもってギターとギターでっていうのはあったけど、ボーカルとギターでやりあうのはめったになくてそしてとんでもなく興奮の渦を巻き起こしてそこにまんまと引き込まれた。

どちらかというと共同制作者の印象が強くて、舞台のうえではやっぱりボーカルのひとのほうがあたりまえだけどメインで、でもステージ上でもともに引っ張り合える関係なんだなと……いやほんと……感動……「大人になったなぁ」って思いませんか?わたしは思いました。

 

あと今回「しっくりこない」ってずっと言ってるのは

・アルバムひっさげたツアーなのにアルバム曲で入ってないのがちょいちょいあることと

・ツアー前半で「Liar」を歌わなくて、後半で「Montage」を外して「Liar」いれたこと

・セトリど真ん中のヘソ曲がメリッサのカップリング(月飼い)

あたりですかね。

Liarって結局いままでライブでそんなに歌ってきてないから、後半から歌い始めてもLiarの次にうたう「真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」の歌いこまれ方とくらべたらもう雲泥の差で真っ白~が全部もってっちゃう。と個人的には思ってます。もったいないんだよ~~~~ぜったいもっとかっこよくなる><

 ヘソ曲は、月飼いが嫌いなわけじゃない、というかむしろ好きなんだけど、月飼いの前のポエトリーリーディングもめちゃくちゃ晴一節満載で良いんだけど、なんでアルバムひっさげたツアーでその選択したのかな~?というのが気になってる。FadeAwayでもよかったんじゃ?みたいな。

 

「ポルノの歴史振り返ろうコーナー」で歌われる『ワールド☆サタデーグラフティ』の出だし、「土曜日なのに雨だね ここは東京なのに一人だね」を場所場所によって変えてるの楽しくて好きだな。

私はこの曲を聞くたび、去年の誕生日が土曜日で朝起きたら雨が降っていたことを思い出す。その日は好きなアイドルの舞台を観に行っていたから一人でもなんでもなかったけど、「土曜日なのに雨だな」と思ったことを、ライブでこの曲を聞くたびに思い出している。

歌い込みってやっぱりあるんだなぁと今回はとくに思う。アルバム曲で1番好きなの(悔しいことに)「FadeAway」なんだけど、サビの岡野さんの歌声がすごい迫力で。泣いてるみたいに聞こえる鬼気迫ったような歌い上げ方、鳥肌たつ。これも公演公演によって「もっといける!」「今日よかった!」みたいな日があるんだけど、確実に迫力増してきてるし、これ1番変化を感じている曲だなぁ。

 

いろいろ思うことがちょいちょいあるので自分にとって100点満点のライブではないんだけど、ある意味とても彼ららしい、彼らの変わっていく過程が観られたライブだなぁと思った次第です。

2018年の記録

1月 赤×ピンク チュベローズで待ってる 水やりはいつも深夜だけど 夢が叶いつづける手帳術 ポルノグラフィティ仙台×2 Burn.

2月 ポルノグラフィティNHK ほんとうの花を見せにきた 覚醒 ポルノグラフィティ市川 黒木渚人見記念講堂

3月 江戸は燃えているか 授乳 ポルノグラフィティ郡山

4月 エプコティア札幌×3 娼年 エプコティア福岡×3 エプコティア広島日曜×2

5月 ハイステ×2 エプコティア大阪日曜×2 ネバラン展 執行人 エプコティアさいたま×3 福山雅治ドーム 犬のきもち

6月 アミュフェス 刀ステ 論理パラドクス ハイステ

7月 刀ステ いのちのうた onlyyou

8月 ヒロアカ映画 味スタ×2

9月 検察側の罪人 人間の大地 しまなみロマポル ドリフェス

10月 ズートピア グレイテストショーマン 君の名前で僕を呼んで しまなみライビュ ハイステ×2

11月 社会学を学び直しなさい ハイステ×2 カミングアウト

12月 万引き家族 カメラを止めるな UNFADED浜松 ハイステ やりたいことを全部やる!時間術 エプコティアアンコール

人生を変えてしまうぐらいの/手越くんとポルノグラフィティ

先日のPON!で手越くんが「ベストアーティストで注目するアーティストは?」という質問に「ポルノグラフィティ」と答えてくれたことが嬉しくていろいろ考えたことをまとめました。

 

PONはこんな感じ↓

青木アナ「手越さんが注目するアーティストは?」

てごし「やっぱー、ポルノグラフィティさんとか。好きですね。学生時代とかMDに入れて聴いてました!
初めてカラオケに行ったときに歌ったのが、ポルノグラフィティさんのサウダージ。で、そのときに、『手越歌うまくね?』って言われて。
でもそのときはまだジャニーズ事務所に入るとかってなんもなかったんですけど、それで、母親にお願いして、ボイストレーニングの学校に入って。
4回かな?授業受けて、あとはもう我流でやってたのが、こう、ジャニーズ事務所に入って歌がジャニーさんに認められてNEWSに入ったんで。」

青木アナ「今ある手越祐也のキッカケであり原点は、ある意味ポルノグラフィティと言っても過言ではないってことなんですね~!」

てごし「そうです!間違いない」

 

てごしの初めて買ったシングルは件の「サウダージ」らしいなので、てごしくんと音楽の出会いはやっぱりポルノグラフィティなんだろうな。シゲの初めて買ったCDは「アゲハ蝶」。って5年前の私が言ってました。ラジオで言ってたんだと思う。

2013年のNEWSピアノスコアでも話してたけど、それはいま手元にないのでいつか確認します。

 

さて。ポルノグラフィティは今現在ツアー真っ最中なのですが、ツアーに先だって「BUTTERFLY EFFECT」というアルバムを出しました。

ポルノグラフィティ、10・25新アルバム『BUTTERFLYEFFECT』 | ORICON NEWS

 夏フェスに立て続けに出演したポルノグラフィティは、自分たちを憧れとして音楽を始めたという若い世代のアーティストとの交流を多く持った。「自分たちの楽曲は小さな1粒の雨でしかないかもしれないが、それを絶えず生み出し、降らせることで、また次の世代の楽曲の一助となってほしい」――そんな期待を込め、「蝶の羽ばたきが巡り巡ってまた違う場所で嵐を引き起こす」というバタフライ効果になぞらえ、アルバムタイトルを『BUTTERFLY EFFECT』とした。

手越少年が、どこかで聞いたポルノのサウダージを気に入って、CDを買ったことが、めぐりめぐっていまのNEWSを作った。それもある種の、二人が想像もしていなかった形の、バタフライエフェクトじゃないですか。

もしポルノグラフィティがいなかったら、てごしくんはただ単純に別のアーティストの歌を歌って、結果的にジャニーズに入ってNEWSに選ばれるという同じ未来だったかも知れないけれど、私は夢見がちの運命論者なので。ポルノの曲がてごしくんという原石を見つけるきっかけになったんだなぁということにしておきたい。笑 そして、それはすごい話だなぁと、感激してしまった。

音楽は人生を変えてしまうことがある。それと出会ったときとはそれが転機であるとも気付かず。

そんなことを考えていて、そういえば最近そんなフレーズを、ポルノグラフィティから聞いたなぁと思って、検索していてやっと思い出した(記憶力が悪い)

 

【ライヴレポート】ポルノグラフィティ、15周年記念アリーナツアーで「君たちの心を貫くような音楽を届けることを夢見て進んでいきたい」 | BARKS

君たちの心を貫くような音楽を、君たちの人生を変えてしまうぐらいの音楽を、この音楽シーンをぶち壊してしまうぐらいの音楽を君らに届けることを夢見てこれからも進んでいきたいと思う。わしらの遠吠え、まだまだ聴いてくれるか?

これはとある曲の前の昭仁の語りかけ。

初めてCDを買った手越少年と加藤少年にとって、「君たちの心を貫くような音楽」はきっとポルノグラフィティだったんだろうな。「初めてCDを買う」という行為をしてしまうぐらいの音楽が二人に届いたのかと思うと運命的だ。少なからずポルノが人生に影響を与えているでしょう。

私も一緒なんだ。ポルノグラフィティは私の人生を変えてる。ポルノがいなかったら遠征することもなかったと思うよ。2007年のライブがすごくすごく好きで、どうしてもオーラスに行きたくなって、千葉から石川まで行った。

人生を形作ったものは無数にあるけれど、そういう存在がシゲと手越と少なからずかぶっていること、同世代を生きてるな~って感じがして、嬉しかった。親近感。

 

そして、「君たちの心を貫くような~」と昭仁が言ったあとに、「情熱は変わんないぜ 今でも into dreamin'」と始まるのが「Let's go to the answer」、先日私が手越君の誕生日に思い出した歌です。

 

whereisromance.hatenablog.com

いろいろ全部つながっていくな~~と思ったエピソードでした。私がつなげてるんだけども。笑

おわり!

情熱は変わんないぜ 今でも/30歳の手越くんへ

手越くん誕生日おめでとう!!

いつもまっすぐ、石橋を叩かずに走り続けてるのが私には眩しくて、あんまり直視できないんだけど、ニウスにいてくれて、シゲのそばにいてくれてありがとうって思うよ。そして今年のツアーでは図らずも君の涙も見てしまって、雨降って地固まるじゃないけれど、前よりもっともっと好きになってしまった気がするな。

シゲにお兄ちゃんぶるところとシゲが末っ子みたいになるのがすごい好きだから、これからもシゲのことよろしくな~~~(私利私欲のかたまり)

手越には「俺は歳を取らないから誕生日はない!!」ぐらいのこと言っていて欲しい気持ちもある。むしろ毎日が誕生日だ的なとこある。でもなんだかんだそういうことは言わないというか、パリピじゃない部分もあって、そういうところが面白いよな~~手越さんは。

てごしとしげがキャッキャッ遊んでるのかわいくていいよね。シゲの相手してくれてありがとうな……。

あとシゲがまっすぐ自信持ってアイドルするようになったの、もちろんシゲの努力とか意識改革の部分もあるけれど、そばに手越さんがいたのも大きいだろうな~と思うので、その点も感謝感謝。あといっぱい話聞いてくれた小山さんとシゲはかっこいいって言ってくれたまっすーにも感謝。

 

金曜日の仕事中、「明日には手越も30歳か~」って思ったら、ポルノグラフィティの「Let's go to the answer」をふと思い出した。

ポルノグラフィティが2人になって初めてのアルバム「ThumpX」のラストナンバー。このときはちょうど二人とも30歳で、歌詞には「30's(サーティーズ)」という言葉が出てくる。

30'sの遠吠えをしかと聞いとけ

30'sの理性が行く手邪魔するようなら捨てろ

www.kasi-time.com

 

 ポルノのアルバムはそれまで4作ともラストナンバーがバラードだったんだけど、5作目の子のアルバムでは流れを断ち切ってまで、Upperなソングをアルバムの締めにした。それぐらい、これからも進んでいくぞという二人の強い思いが詰まった1曲。だけ彼らにとって大切な曲なんだろうと思ったし、彼らの決意が伝わったし、彼らの道がはっきり見えた。

私が初めて買ったポルノのオリジナルアルバムだった。初めてポルノのライブに行ったとき、二人は30歳だった。

その30歳に、シゲと手越がなった。これはすごいことだよ。

30歳はとても大人でかっこよかったよ。30歳のポルノはその時点ですごかったんだよ。そういう30代に、なっていくんだろうね。楽しみだ。楽しみしかないな。最近すぐ鎌先さん風に言っちゃうんだよね(伸びしろしかねーな!)。

 

Let's go to the answerはポルノにとってとんでもなく大事な曲だし、曲の中にポルノのそれまでの曲名がいっぱい詰められてるから、てごしに捧げます!とかはできないんだけど(そんな権限もない)、今日だけは疾走感あふれるまっすぐなこの歌を彼のために聞いてもいいかなーと思う。

誕生日おめでとう!ずっと笑っていてね。

ポールとローレンとわたし(グリーンマイル・10/14 夜公演)

※ねたばれしてるよ(∵)

 

シゲアキさん3年ぶり、セミナー以来のアカデミックな舞台。

パンフレットのインタビュー一字一句からも彼の内面の変化が分かって面白い。

牢屋とかグリーンマイル(廊下)とか、そういう設備的なものを光で表現していて、面白いな~と思った。そして光で表現するからこそ、光の中のグリーンマイルを歩く人々の表情がよく映えて、やるせなさとか覚悟とかが伝わってくる。

 

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まっすぐにどこまでも/黒木渚・音楽の乱(2017/09/24)

喉の病気で1年間音楽活動を休止していた黒木渚の1年ぶりのライブ。
「これから二時間、私をきみの大本命にしてくれ~!」という明るい掛け声で始まったライブはしょっぱなから渚節全開で頼もしいほどだった。
ファンの方が先に泣いてしまうぐらいだったんだけど、渚は、ありがとう、と言ったうえで「健康的にカラッといこう!」と宣言した。その宣言どおりの力強いパフォーマンスだった。

ただ、逆に明るければ明るいほど、「この場所が楽しい」「1年間ほんとうにみんなに会いたかった」という強い気持ちが伝わってきて、逆説的にエモさを感じてしまった。渚もファンも、待ち続けたステージだった。

わたしなんかはさ、ニウスもポルノも好きだけど、ほんとうに渚のことが1年間大本命だったひとは、嬉しくて嬉しくて仕方ないよね。私の周りも何人も泣いていたけれど、そりゃそうだよな~って思った。

「みんな1年間なにしてた?」というすごいざっくりした問いをファンにしたあと(結婚したとか子供が進学したとか失恋したとかいろいろあった)、私もいろいろしたよ、という渚ちゃん。
「江の島に陶芸しにいった」「空手教室に通った」「ジムでめちゃめちゃ鍛えた」
そのほかバンドメンバーでよく遊んでいたらしい。その話のあとに「1年間インプットしたことを全部みんなに伝える!」と言ったから、陶芸の作品とか空手の型とかの披露があるのかと思ってびっくりしてしまった。あたりまえだけどそんなことはなかった。
新しいことというのは、舞踏家さんとのコラボ(といういいかたが正しいのかは不明……)かな。朗読もありましたね。

舞踏家さんのパフォーマンスについては、もともと渚ちゃん自身が歌いながら手をひらひらさせたり左右に大きく揺れたりするひとだからか、その動きとマッチしていて世界の広がりがあった。面白かった。

わたしは渚のことを「あたしの心臓あげる」で知って、そのブラック・ダークな世界観にひかれて彼女のことを追いかけるようになったんだけども、数年たって彼女のうたは人を勇気づける、人の背中を押すものが多くなったように思う。彼氏を刺すこともなくなった(気がする)。

彼女の歌声はまっすぐに伸びていく。みんなを先導していく。あの細い体のどこにそんな力があるのかと思うほどのパワーだ。繊細で、でもだからファンのことがよくわかって、ファンが欲しい言葉が分かるのかなぁ。ファンと自分はよく似ていると言っていた。

 

今日、初日、幕が開けるまで怖かった、と渚が言っていた。また戻ってこれて、歌うことができて、嬉しい、と少しだけ泣いていた。

そうやって、戻ってこれたことを喜んで涙するのを見ていたら、シゲのことを思い出してしまった。秩父宮で今回ばかりはもう無理だと思った、と泣いたシゲのこと。

表舞台に戻ってくること、みんなの前で歌うということが、ファンの勝手なエゴではなくて、ファン以上に演者のほうが望んでいるということ、望んでくれているということがすごく素敵だな、幸せだな、と思って。すごく大変だっただろうに、見えないところに向かって努力し続けるのは辛かっただろうに、また私たちの背中を押してくれる、手を引いてくれることをしたいと思ってくれたこと、ほんとうに、ありがとう。

 

去年の福岡公演(?)、喉の調子が悪くなりはじめたころ、打ち上げのあとコンビニによってみんなでアイスを買おう~ってなってるときにベースの宮川さん(髭のひと)がすすすっと渚に寄ってきて「俺は君と武道館に行きたい」って言ってくれたんだって。それを聞いて、もう二次会なんか行けずにホテルに戻ってベッドでずっと泣いてたという話をしてくれた。
想像だけどさ、これだけまっすぐな人だからやっぱりその背中を、道を、見ていたいと思ったんじゃないかな。
宮川さんだけじゃなくて、ギターもドラムもキーボードも、渚ちゃんのことを大切に思っているように見えて、やっぱりそれは彼女の人間性なのかな~って。歌手に人間性求めるのも変な話だけど(笑)、それだけ大切に思われる人だからこそ、ファンのことも大切に思っているんだろうな~っていう説得力があったな。

私も、黒木渚がどこまでいくのか、見ていたいな。そのまっすぐな歌声で、細い腕を振り上げて、その細い指で示した先に向かってまっすぐに飛んでいく姿は絶対に美しいと思う、綺麗で美しく、幸せそうに笑う彼女の顔を見たいな。

ファンのことが大好きだ、誇りだと彼女は何回も言っていたけれど、私も、こんな素敵な人を知れて、好きになれてよかったなぁと思った。

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