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ロマンはどこだ?

そのとき思ったことをなかったことにしないために

『ストレンジ・フルーツ』5/19 13:00〜

ニウス 舞台

http://www.strange-fruits.jp/
増田くんの舞台『ストレンジ・フルーツ』を観に行ってきました。
黒増とか、増担が担降りしているという都市伝説やら聞いていたのでいったいどんなお話かと思っていましたが、とても好きな部類のお話だった……!まっすーのいうところの「テーマが鋭い」っていうやつ。
セミナーとビタオレだったらセミナーという感じの。あとミステリーチックなところね。
そして、主人公千葉君はまっすーにしかできない、というか、イメージにぴったりだな……と思いました。
ハローグッドバイは芸達者さんたちが集まって作ったお話だったけど、こっちは「青春」という言葉があいそうな、若者同士のぶつかりあいが舞台の熱を高めていくようなそんな空気だった。
ところで今ストーリーを観に行ったら「あれ、そうだったの……」と思うところが。難しいんだよな〜時系列じゃないからさー。できればもう1回観に行く予定なので、そのとき確認しておこうと思います。
こういうお話だと「誰がどこまで知ってるのか?」っていうのは大事だし確認しておきたいところです。考察にあたっても必要な事項!!
続きはネタバレで。


最近たまたま深夜番組を観ていて耳にしたこの曲が、個人的にはストフルのイメージにあってた。
http://youtu.be/kuF0XiUB6qA
まあほぼほぼタイトルだけの印象ですけど……笑
ストレンジ・フルーツは死体の胸を開いて心臓を見せるという芸術作品で。ちょっとおぼろげですが。それが千葉くんの作品でした。でも千葉くんはそれを作りたかったというよりは、かつてそれを作ってもう一度観たいという恩師の願いと、あとなによりカナちゃん(南沢さん)がそれを望んだから作ったという部分がかなり大きい、という設定、と思います……解釈があっているかとても不安です……
いわゆる雄増が出てくるのは舞台冒頭で、この作品は時系列をさかのぼっているので、要するにほんとに最後の方、なんですよね、時間にしてみれば。最初のころの千葉くんはそれこそ灰色のカナリアでまっすーが演じていた役みたいな動きや性格だった。それよりももう少し、男らしかった、けど。
1年間という期間の中で自らの体を千葉くんに差し出そうとするカナちゃんと、それを拒否して病院に行こう!という千葉くん(カナちゃんはもともと心臓の病気もちなので最初からあまり長くは生きられない設定)。千葉くんが「帰ろうよ!!」っていうシーンが私はすごく好きだった。あれは、ほんとに根っこの部分の千葉くん、人間らしい千葉くんだった。それと比べてみたところの冒頭の千葉くんですよ。。。

冒頭、カナちゃんの自殺シーンから。それを加工して千葉くんが「ストレンジ・フルーツ」を作り上げる。そこから時間はどんどんさかのぼっていって、人数が減っていくさまを描いていく。(要するに舞台中では人はどんどん増える。)
次のシーンは4人のアーティストから2人(カナちゃん千葉くん)に脱落するところ。カナちゃんの作品は楓の木の写真、と言っていたと思うけど、これも関係してるんだろうなー。恩師のくらまさん、が昔作ったストレンジフルーツの元の人が「くらま楓」という名前だったかと。4人、というか今回脱落した2人はすごくぶつかりあうんだけど、最終的には、みんなを思いやる優しい人っていう描かれ方をしてた。今までの時間を想像させるような。ここで脱落していくハリーという人が、「ストレンジ・フルーツ」という芸術作品のアイディアを語ってそのアイデアを千葉くんに託していく、んだけど……ほんとは千葉くんもカナちゃんもストレンジ・フルーツについては知っていて、でもその「知っていること」をこの時点ではハリーも観客もたぶん知らない……と、私は思ったんだけど。ストーリー見てたら

>>そんな中やがてアーティストたちは、幻の芸術作品「ストレンジ・フルーツ」の完成を目指して懸命に創作活動に勤しんでいく。<<

って書いてあって「あれっ」って思ったんだよね。。。「ストレンジ・フルーツ」のこと自体はあそこにいたアーティストはみんな知っていたのかな?そういう設定だった?聞き逃してたのかなー。ストレンジ・フルーツの正体があまりにも強烈すぎるから、これについての話をみんなが知っているかどうかっていうのは個人的に気になるし確認しておきたいところ。というかここらへん覚えている人いたら教えてください。
これ時系列逆だから私余計分かんなかったな、ここらへんのところは……

次のシーンはまだそんなブラック千葉くんじゃなくって、でもまた2人脱落していくところ。ちょっと片鱗あったかな?カナちゃんが緊急事態にも関わらず写真を撮ってしまうという性格が浮き彫りになる。それを「人でなし」という人もいれば「それこそ才能」という人もいる。
作中で出てこないけど、なんか、そういう脳の障害あったような……と思ってしまった。社会的コミュニケーションは苦手なんだけどなにかひとつ才能に秀でてる、みたいな。まあここらへんは関係ないから良いんだけど。
ここらへんから人間関係がごっちゃごちゃしてくる。赤ちゃんとか恋愛沙汰とか出てきたりね!怖いね!
「世界で一番美しい言葉は?」というなぞなぞ(これなぞなぞなのか?)が出てくる。答えは「その人が一番言われてきた言葉」だったかな……表現がびみょー。
あ、そうだ、ここらへんでカナちゃんが千葉くんに「脱落しないで……心臓もうもたない」みたいなこと言ったんだっけな?だからあんな残酷男になったの、千葉くん。

お次が、7人→6人になるところ……かな?間にもう一個あったかも知れない。赤ちゃんの話を打ち明けるシーンはどこだったかな……曖昧。
ここまでアーティストたちは、そもそも脱落というシステムがあることを知らなくて、それぞれが希望に満ち溢れた表現活動を始めようとしているところ。
カナちゃんが写真を始めたきっかけを語るシーン。もここじゃないかも。でもすごく重要なシーン。影絵がかわいかった。
親がいなくてそういう施設に入っていたカナちゃん、夜散歩に抜け出して、千葉くんと?出会う?で良いのかな……。泣いているカナちゃんをなぐさめる。ビデオカメラを回しながら、「大丈夫、君は僕の物語の主人公だから」と。これが千葉くんということはここではとくに語られず。

最後、7人のアーティストたちが学校に集まってくるところ。ここでほぼほぼストーリー種明かし。
千葉くんとカナちゃんとあとハリーという人は昔恩師(くらまさん)の元で芸術を勉強していた。くらまさんは昔、奥さん(じゃないのかな?籍は入れてないんだっけ)をストレンジ・フルーツという作品にした。それ以来新たな芸術作品が作れず、今はキュレーターとして働く。でももう一度それを見たい、だから、「自分と似ている」と思った千葉くんと、心臓を患っていて長くは生きられないカナちゃんにそれを託す。。。というのが、そもそものこの「プロジェクト」の目的で外聞のために「観光客呼び戻し計画の一環」という名前をつけた、ということで良いのでしょうか。でもそれは結果的に「それも出来れば良い」ぐらいなのかなー。
ハリーはくらまさんに「千葉がストレンジ・フルーツを作りたがっている、と思っている」、と語る。だから俺はそれを止めるのだ、と。つまりハリーは、ストレンジ・フルーツを知ってたのか。じゃあなんで最初のほうであんなにそのアイディアを当の本人くらまさんに語ってたんだろ?謎。
でもほんとうはくらまさんのほうがストレンジ・フルーツを作ってもらいたかった。千葉くんはそれを否定する。だけど、千葉くんはそれを「イメージ」してしまう。ここらへんがくらまさんが千葉くんを見込んだ(嫌な言い方)理由でしょうか。
そして千葉くん(ここではようちゃんと呼ばれてた)とカナちゃんの再会。そして千葉くんカナちゃんは昔付き合ってた。だけど、カナちゃんは写真の才能が天才的でそれに引け目を感じて千葉くんから別れを告げるんだけど、それでも、カナちゃんは千葉くんのことがすごい好きだった。
千葉くんはカナちゃんを突き放す。ここにいたらいずれ自分に殺されてしまうから。でもなんだかんだ、まだ自分のことを好きだとカナちゃんに暴かれる。
そう、好きだから、もっと長く一緒にいたいんだ、と千葉くんは叫ぶ。そして荷物を持って「帰ろうよ!島とかで、二人で暮らそうよ!」っていう。でもカナちゃんはそれを拒否して、芸術作品になることを選ぶ。ここらへん、カナちゃんは生粋のアーティスト体質で天才でネジが外れてる人、千葉くんはどこか常識を残した人という描かれ方だったかなー。
千葉くんもやがてカナちゃんの願いを受け入れる。そして、その名前を世界一美しい言葉にするために、1年間カナの名前を何度も呼んでやる、と約束……。

というね!ストーリーでした。個人的覚書なので見てない人にはさっぱりかと思いますが。

カナちゃんに「写真を撮る」ということを教えたのは千葉くんで、カナちゃんが泣いたりしたときに悲しみから掬い上げたのは千葉くんのビデオカメラだったから。カナちゃんにとってきっと千葉くんは命の恩人で、自分を表現するきっかけをくれた人で、ほんとに大事な人で、だからその身を捧げても良いと思ったという設定、かな?そもそも命自体そんなに長くないというのもあったと思うけど。
千葉くんもカナちゃんがほんとは好きで、ほんとは心配で、ほんとは殺したくなんかなくて、でも、それがカナちゃんの願いだったから。そうやって考えていくと狂ってはいるけれど根本は優しさから来てるんだろな〜。
とは思ったけど。ほんとは千葉くんもストレンジ・フルーツしたくてしかたなかったのかな〜そんな自分を認めたくない、そんなことしたくない(カナのために)から「帰ろうよ!」って言っただけで。千葉くんもストレンジ・フルーツに魅入られた一人ってこと。


千葉くんがだんだん人間としての感情を失った(ように見せかけてた?)のはなんでだったんでしょうね?ストレンジ・フルーツにする日が刻一刻と迫っていたから?生き残らないとストレンジ・フルーツを完成させることが出来ないから?もう1回見たら分かるかなー。
この舞台ってまだいまいちつかめてないとこあるな〜
「なんでカナちゃんはストレンジフルーツになりたがるのか」
「カナちゃんはくらま先生にストレンジフルーツになるよう言われたのか」
「ストレンジフルーツのことはどれだけ広まっているのか」
「なんで千葉くんはだんだん冷酷になっていったのか」
あたりがまだなぞ。とくに、「カナちゃんなんで?」ってところが。
あと1回で解明したい!!

こういう人間の心理に迫る話とか、ちょっとミステリーチックな話とか、えぐい話が大好きなので、筋立てと雰囲気がとても好みでした。。。うおうおう。

印象的だったセリフ
「作品を発表するってことは自分の心を暴かれるってことなんだよ」
 →最終的に心臓暴く伏線かなーと
「芸術には痛みがつきもの」(曖昧)

この曲も舞台中思い出したのでメモ。
http://www.uta-net.com/song/52036/