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ロマンはどこだ?

そのとき思ったことをなかったことにしないために

いまさらストフルをまとめかけたものをアップするよって話

1回目観に行って、衝撃で、2回目も観に行ってしまったストレンジ・フルーツ。2回見たらやっぱり分かることも多くてそれを細かく書いていたのだけど、もうらちが明かないのとだいぶ記憶が薄れてしまっているので、中途半端ですがブログにあげて打ち止めにします。
おいおいってところで終わってます。

いまだに小栗さん( @ )がツイッターでこぽりこぽりと裏設定?をつぶやいていくのがずるい!!!抜けられない!!!
いろいろ考えるところ多い舞台なのでこういう裏話的なものは大好きでしかたないです。。。


いろいろなことを前提にしてみると、あのシーンもあのセリフもあの立ち回りも、ふとしたところで「あ、繋がってる」と気づく。
これはそういう舞台なんだなーと思った。
こんなチケット取りづらい人を主演にした企画でやるべき舞台なのか?という気はしなくもないけど、個人的には、とても好きな形の舞台だったな、やっぱり。

一番ハッとしたのが、ハリーの立ち回り。
彼は最初から最後までずっと、千葉くんを止めようと動いている。このプロジェクトが始まるときも「僕がそんなこと(ストレンジ・フルーツ)はさせません」とくらま先生に宣言している。あと、彼が脱落する前最後の品評会でくらま先生に「ストレンジ・フルーツのコンセプトを提出する」と言ったのも、そういう理念があったからと思うとちょっと納得いく、気もする。いまだにここはピンと来ていないし、読者への説明のためにやむを得ずいれた説明なのではという感じがどうしてもしてしまうんだけど、でも「僕がここにいるのは彼にそれを作らせないためでしょう?」という暗黙のメッセージを訴えたかった、という解釈もできなくはないかな。ただクラマ先生はそもそも、ほんとうは、それをやらせたかったから結局無駄足になってしまうけど。
そして時系列の最後、つまり冒頭部分。アーティストの舞台から降りた、かつてのプロジェクトメンバーは客席から千葉くんに「カナに会わせて!!」と問い詰める。そんな中ハリーは、「千葉、帰ろう!!」と言う。最後まで、ハリーは千葉くんを、禁忌から救い出そうとするけど、千葉くんは最後までそれには耳を傾けなかった。
ハリーは全体的にひょうひょうとしていて、ストーリーを見れば結局道化師でしかないんだけど、あそこにいる誰よりも真っ当だったのかも知れない。ちなみにパンフレットを読むと、「ハリーは千葉の親友」みたいなことが書いてある。
ハリーはどこまでわかってて?なんのために?というところが、2回目でだいぶすっきりしました。きれいに流れを説明できるわけじゃないんだけど、すとんと腑に落ちた感覚。
ただ、彼も「みんなで生きたままストレンジ・フルーツを作る。」ということがしたかった、とは語るので、もしかしたら多少ストレンジ・フルーツに魅入られてた、意識していたというところはあったのかもしれない。千葉くんがカナちゃんを殺すのを止めようとして、の行為かもしれないけど。
ハリーにとって千葉くんもかなちゃんも大事だったけど、千葉くんはカナちゃんのことが最優先だったのかな。

カナちゃんが、なぜ、ストレンジ・フルーツになる決意をしたのか。「千葉くんのことを愛しているから」という理由、だけで良いのかな。あとは千葉くんが「お前、俺がいなかったら誰にも名前呼ばれてないだろ?!」っていうように、もともと天涯孤独だから、自分が死んでしまったあとに自分がいたことを証明する人がいない。舞台中でプロジェクトメンバー女子に向かって「ごめん!自分のことばっかしゃべっちゃった!!」「と、ともだち?!私と?!ううん、いやじゃない!いやじゃないよ!」というような、友達が今までいなかったような過去をうかがわせている。だから、千葉くんがすべてで千葉くん以外に託せる人がいなかったのではないか。個人的には、千葉くんはそれに巻き込まれた「被害者」という立ち位置だと思っています。最後の最後(つまり時系列的には最初)、この学校で死のうとするカナちゃんに対して千葉くんは「帰ろうよ!島とかで、二人で暮らそうよ!」と説得する。だけどカナちゃんの強い思いと、アーティストとしての自覚がそれを許さなかった。結局千葉くんは「折れて」ストレンジ・フルーツにすると言ったということだろうか。
あと、前記事のコメントでもいただいたんだけど、彼女の目的には「千葉くんと最後の1年を過ごす」というのも含まれていたのかもしれない。

「お前らもしまだ自分がアーティストだなんて思うなら、見ないほうがいい。見たら二度とアートなんて口に出来なくなる」
これも好きというかストレンジ・フルーツをよく表しているセリフだと思うので好き。

あらすじ。
2回目見て、より記憶が鮮明になったので前回の記事内容に書き足す感じで記述したいと思います。

>冒頭、カナちゃんの自殺シーンから。
ここでのカナちゃんは、モリシタという服飾のアーティストが作った作品の洋服を着ている。たぶん流れている音楽も、音楽のアーティストイヌカイの作品だった、と思う。そのほか、その学校でかつて一緒に制作活動をしていたアーティストの作品がおそらくほとんど生かされていて、その中でカナちゃんは首を吊る。千葉くんにとってその瞬間の自殺が計画的なものだったのかはよく分からないんだけど、それを見て千葉くんは動揺し叫びそうな顔をしながら、持っているマックを操作すると、プロジェクトマッピングが起動する。そしてちょうどかなちゃんの心臓あたりが赤く脈打つような映像が映し出される。
ここまでが、導入部分かな。

そのあと、そのかつてのアーティストたち、千葉くんカナちゃんを抜かした5人が学校に集まる。
「カナが自殺したって聞いたんだけど!!」と言って全員喪服。ここでその「脱落したアーティスト」たちは客席内に配置されるんですよ。千葉くんがいるところ、舞台の上が、アーティストだけが立てる場所で、そこから落ちた「一般人」たちはそこにあがることなく、千葉くんを糾弾する。
ハリー、という、かつて千葉くん・カナちゃんと一緒にくらま先生(今回のプロジェクトの主催者)に教えをうけていた青年は、「千葉!俺たちと帰ろう!」というようなことを呼びかける。だけど千葉くんは、それを拒絶する。
そうして揉めているところに、くらま先生が「青春だねェ〜」と登場する。そして、「最後のピクニックを開催します!」と高らかに宣言。このピクニックとは、のちほど明らかになるんだけど「品評会」のこと。くらま先生はそれにいつもサンドイッチを作って持ってくる。
「カナを見せてよ!自殺なんて信じられない!」と主張するかつての仲間たちに千葉くんはこういう。
「見せても良いけど、見たらお前ら二度と日常の世界に戻れねえぞ!!」
それだけの覚悟があるのか、と。それでもかつてアーティストとして生きていた誇りがある5人は、見ることを決意する。
千葉くんはビデオカメラのセッティングを確認、録画を始める。
「アクション!!」
舞台の真ん中にずっと置かれている棺が開けられる。中を見て、今は妊婦である美晴ちゃんが「きれい……」とつぶやいて、カットがかかる。
そして映像。千葉くんが夜の学校の廊下でナイフを持って佇んでいる。これは、カナちゃんでストレンジ・フルーツを作ったあとという意味かな。

>そこから時間はどんどんさかのぼっていって、人数が減っていくさまを描いていく。(要するに舞台中では人はどんどん増える。)
>次のシーンは4人のアーティストから2人(カナちゃん千葉くん)に脱落するところ。
ここでは、千葉くん・カナちゃん・ハリー・モリシタ、の4人が残ってる。
モリシタの作品は、木に洋服を吊るして「蘇生」。それを「中途半端」と指摘する千葉くん。
「どうせなら着せて吊るせよ。」
「え……」
「ほら、いま、誰をイメージした?誰を殺したい?」
ここで怖気づいてしまうモリシタ。
「作品を人に見せるってことはな、心の中を暴かれるってことなんだよ!!」という千葉くんの怒声に泣き崩れるモリシタ。それを正論だ、というくらま先生。
ちなみにこのときかなちゃんがくらま先生に出した「楓の写真」についてはくらま先生は大絶賛。カナちゃんはその写真にタイトルをつけなくて、そのことをくらま先生は注意するんだけど最終的には「でもこの作品は『タイトルをつけない』という矛盾を超越している」みたいな、とにかく、大絶賛。カナちゃんの写真はほんとにすごいのかもしれないけど、どこか、彼女を脱落させては先生ものぞんでいる「ストレンジ・フルーツ」が出来ないからかな、と思ってしまう。それぐらいの絶賛。笑
>「ストレンジ・フルーツ」のこと自体はあそこにいたアーティストはみんな知っていたのかな?そういう設定だった?
この疑問については今回もいまいち解決せず。
ハリーはここで作品として『「ストレンジ・フルーツ」のコンセプト』をくらま先生に提出、という意味で説明するんだけど、やっぱりその行為の意味がよく分かんないんだよな〜。だってもともとそれを作ったのはくらま先生なんだよ。
その存在をもう一度アピールして、警告するっていう意味だったのかなあ。分からん。
基本的にハリーと千葉くんはいままで共作してたんだけど、「昨日データが飛んだ」と言って今回2人の作品は出せないという話に。それでハリーはくらま先生に土下座して、コンセプトを提出することになるんだけど、実は千葉くんは自分の分の作品は作っていたっていう。しかもそれはハリーが千葉くんに話したとあるアーティストが元になった作品だった。そういう、千葉くんの、裏切り。
千葉くんの作品は「悪魔に魂を売った男、ロバート・ジョンソン」についての映像。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3
ここまで出そろったあと、千葉くんは「ハリーの作品がまだ出てない。ほら、やれよ。やるかやらないかしかないんだよ。」とハリーにナイフを差し出す。ハリーは挑発にのって、そのナイフを千葉くんに向ける。
「……なにやってるんだろな、俺は。お前悪魔だよ。」
親友(設定らしい。パンフより)にナイフを向けたことに気づき、そっとアーティストの舞台から降りようとするハリー。
そして彼は1冊のノートを千葉くんに託す。
それは生きたままストレンジフルーツを作る方法。かつての仲間たちが残していったアートとともに。
ハリー「俺は、みーんなでストレンジフルーツを作りたかったよ。」
千葉くん「なんの痛みもなしに、アートがやれるかよ。」
そして去っていく、脱落者となったハリーとモリシタ。モリシタは最後にカナを抱きしめる。ハリーは千葉くんに投げちゅー。「死ねよ」と言い残す。
カナちゃんが「2人だと、急にさびしいね……」という。千葉くんは聴いてるのか聞いてないのか、ただひたすら、「カナ、かな、かな!」と呼び続ける。それに呼応したのか?カナちゃんは「助けてっ!!!」と叫ぶ。
この「助けて」の意図が分からずじまい。。。なにから助けて欲しかったの?カナちゃんはもうずいぶん前から覚悟があるように見えたけど。

>次のシーンはまだそんなブラック千葉くんじゃなくって、でもまた2人脱落していくところ。
脱落してくのは、美晴とアキオ。美晴はモリシタやカナの面倒を見る立場なんだけど、実はそれはモリシタのためにはなってなかった、という。それを千葉くんがモリシタに指摘することで、モリシタは美晴に反抗することを決め、最終的に美晴とアキオはここを去っていくことになる。
ここでの脱落というのは作品が評価にそぐわなかったからではなく、怪我という要因。美晴が乗っていた足場が腐食剤がかけられていたために崩れ、美晴転落。お腹に赤ちゃん(くらま先生の助手みたいな人との子ども。ちなみに助手は妻子持ちで、美晴をだまして付き合ってた)がいて、それを助けるために病院で行くという選択をする2人。アキオは美晴が好きだったから助けるためについていくことを決意する。
アキオは腐食剤かけたのはその助手だと思って、だからナイフで切り付けちゃうんだけど、ほんとは腐食剤かけたのは千葉くんなんだよね。それは、次のシーンで分かるんだけど。
あとここでは、「世界で一番美しい言葉」という問答が出てくる。美晴は自分の作品の指差して「ここには世界で一番美しい言葉を書くの!」という。「それってなんだよ?」「それはアンタが考えてよ!」という会話があるんだけど、カナちゃんが「私知ってるよ!その人が生きてる中で一番たくさん聞いた言葉だよ」と。それでアキオは「美晴」ってそこに書いちゃうんですよね。人のものに勝手にそんなことして良いのかって私は思ってしまったけど笑
誰かの怪我よりアートを優先してしまうカナちゃんがはっきりと描かれている。カナちゃんはここのシーンで、まずなんでもバシャバシャ写真撮って、被写体になった美晴に怒鳴られる。そのあと、美晴が転落したあとも駆けつけようとした瞬間目に入った夕方?に心奪われて写真を撮ることを選択してしまう。アキオは、それを問い詰めるけど、モリシタはそんなカナちゃんを「うらやましい」と泣きそうな声で言う。
そういう風に、非情になれること。そういう意味でも、カナちゃんの「アーティスト」としての才能は設定として裏付けられている。
最後に去っていく美晴はカナちゃんに「写真、撮って」って言うんだけど、カナちゃんは撮れない。なぜ?基本的にカナちゃんの写真撮る/撮れないの基準がよく分からないんだよなあ……なんかうまく理由づけられてまとまってるのかな?

>お次が、7人→6人になるところ……かな?間にもう一個あったかも知れない。赤ちゃんの話を打ち明けるシーンはどこだったかな……曖昧。
間にもう一個、はないですw美晴がカナちゃんに赤ちゃんの話を打ち明けるシーンも、ここ、
ここまでアーティストたちは、そもそも脱落というシステムがあることを知らなくて、それぞれが希望に満ち溢れた表現活動を始めようとしているところ。
カナちゃんが写真を始めたきっかけを美晴に語るシーン。すごく重要なシーン。カナちゃんが語ることにあわせて映し出される影絵がとてもかわいかった。
>親がいなくてそういう施設に入っていたカナちゃん、夜散歩に抜け出して、千葉くんと?出会う?で良いのかな……。
>ちなみに、これが千葉くんということはここではとくに語られず。
泣いているカナちゃんをなぐさめる千葉くんは、カメラかビデオカメラ(どわすれ)でカナちゃんを撮影して、「僕の作品の、僕のカメラの中の作り話の中だから、大丈夫だよ。僕の物語の主人公にしてやるよ」と。
ここで脱落するのはイヌカイというミュージシャンで、彼は自分の作品を褒めてくれた千葉くんに「いい人だね!」と何度も言う。
千葉くん「よく言われるよ」
イヌカイ「僕は全然言われないよ!」
千葉くん「(でもアーティストとしては……みたいなセリフが入ったかも?)僕は、悪い人になりたいよ」
それに対して、イヌカイが「人間だからそんなに変われないよ!」というような発言を。この流れも、のちのち所謂「悪い人」になる伏線というかきっかけだったんだろうなー。



とここまで書いてながいこと放ったままだったのですが、だいぶ記憶も薄れているのでここでレポ切り上げにします。中途半端だけど。