ロマンはどこだ?

そのとき思ったことをなかったことにしないために

Burn.‐バーン‐

大変遅くなりましたけど、加藤シゲアキ3作目、Burnの感想を。
読み終わったのは、テゴマス横アリ日曜に行く前、だったかな。

ストーリーは、「こういう風になってほしい」という展開通りで、でもちゃんとそう進むのか、とハラハラしながら、まさに先が気になる小説でした。
読ませる、というのかな。
読み終わって筋だけ思い返すと、まあよくある展開でよくあるラストではあるんだけど、読んでいる最中にはそんなことまったく思わなかったです。ピンクとグレーのときに何か所か見られた「読みにくさ」も今回はほとんどなかった。
ピンクとグレーで加藤シゲアキの世界を確立して、閃光スクランブルでそれを少し大衆向けにして、バーンはその「個性」と「技術」がちょうどよく混ざり合った作品だった、と思う。あんまり本を読んでないから、言い切る自信がないけれど。笑

シゲの周りにはきっとたくさんの良い人たち、素敵な大人、気の合う仲間がいて、その縁を大切にしているんだろうな。

ピンクとグレーを最近読み返したら、ところどころにハッとするようなシゲ節があったので、バーンも実はそういうの隠れてるのかな。ストーリーが気になって結構ぶわっと読んでしまったので、そのうち読み返して世界にどっぷりつかりたい。