ロマンはどこだ?

そのとき思ったことをなかったことにしないために

KAT-TUN 10ks(5/1 東京ドーム)

カツンのコンサートは09年と10年と12年に行ったことがあって、要するに久しぶりだったのですが、始まって特効バンバンあがってきたときに「これだ~~!!!!!」って大興奮しました。炎も水もレーザーも大好きです!!!

かといってニウスコンでそれを期待しているかというとそれもまた違って、簡単に言えば「みんなちがってみんないい」なのですが、それはそれとしてカッコいいもの壮大なものが大好きなのです。

出だしでピストル肩に担いで(この表現が正しいのか分からない)冷たい顔した中丸くんにひええって興奮の悲鳴が出た。ゆっちかっこよすぎてたまらんかった……ほんとに……。でも持ってるうちわは上田くんだよ。私は上田くんのマリーアントワネットがすげえ好きなんだ。1回しか見たことないけど。

そして上田君の「最後の出航だー!!!」に胸を掴まれた。これは、覚悟して臨まねばならぬぞ、と気を引き締めた。

でも途中で中丸くんが「それでは、出航しまーす」とジャングルクルーズのお兄さんみたいな口調になってて和んだ。

ちなみに、私はカツンの曲だとRESCUEとMOONがほんとにすごく好きです。RESCUEはなにをRESCUEしてるんだっていうぐらい炎でなにもかもを燃やし尽くしていてすごかった。火を消すどころか灰も残らんわっていう炎の量。でもこれがないとRESCUEって感じしないな。

MOONは着物を着せたマイクスタンドで歌ってるんだけど、上田くんがマイクスタンド振り回してるのに度肝を抜かした。かと思えば亀梨くんがマイクスタンド倒して着物をまさぐっていて、すごい世界だった。や、やべえ……と思った。いやまじで褒めてる。演出も映像も歌い方も熱量が半端なかった。

いや~~~~~ほんとすごいな。東京ドームの使い方がほんとにすごい。いや今回のがカツン担さんたちの間でどういう評価なのかは分からないんだけど私は興奮した。

と、同時に、これだけのものが3人でも作れるのに、どうして活動休止するんだろう、と思った。でもいくらすごいコンサートが出来ても、それだけじゃだめなのかもな。気持ちがさ。

亀梨くんの「KAT-TUNを好きな自分でいさせてくれてありがとう」という言葉でそれを感じた。

彼らにとってたぶんあれぐらいは当たり前のハードルで、水や炎やレーザーで覆い隠された中にはたくさんの、こんな外部には分からない苦しみとか悲しみとかがあるんだろう。でも見せたくなくて、上田君は何度も「笑え~!」「ファンのみんなには笑っていて欲しい」って言ってて、亀梨君は泣くもんかと言わんばかりに目を開いて笑っていて。すごい覚悟だな、と思った。

(私の目には)結局泣いたのは中丸くんで、それも挨拶のときだけで、あとは辛そうな顔はしていたけれど基本的には泣いてはいなかった。

私は「美しい恋にするよ」ツアーのときのニウスみたいに今回の(しかもオーラス)コンサートはみんな泣くのかなって思ってたけどそんなことはなかったね。でも、あのときって嬉し涙がほぼほぼだったから、なんだろう、泣いても意味があるというか。カツンのこのコンサートで演者全員がダーダー泣いてたら悲しさの極みだ。

中丸くんは、いったいなにに涙してたんだろうね。たとえばシゲみたいに、誰かが脱退することに対してなにも出来なかった過去にふがいなさを感じていたのか、これからの活動休止期間の戦いのことを想って泣いていたのか。

中丸くんは最後のあいさつで「充電期間を設けることに心のどこかで納得してなかったけど、ツアーを通じて、必要な時間なのかもしれないと思うようになった」と言っていた。「歌番組がなくなったら、みなさんに伝える機会もなくなる、メンバーで会う機会もなくなる、SNSとか、会報で繋がっていたい」と言っていた中丸くんの、涙。

亀梨くんの最後の挨拶が終わろうとするとき、上田くんが中丸くんに対して腕を広げていて、中丸くんがそこに吸い込まれるようにして近づいて、上田くんと中丸くんがハグした。そのとき、初めて中丸くんが泣いていることに気付いて、もうだめだった。もらい泣きなのかよく分かんないんだけど、そこで私も泣いてしまった。

中丸くんがどのタイミングで泣き出したのかわかんないんですけど、アリーナとかの人は亀梨くんの挨拶の途中で中丸くんが泣いてることわかったんですよね。ほんとにどんな気持ちになって亀梨くんの挨拶聞いてたんだろう。そんなに胸を引きちぎられそうなこと、あるだろうか。

亀梨くん、挨拶終わって振り向いたら2人がハグしてて、どうするのかなと思ったら2人を覆うように腕を回して3人でハグして、ああ、なんか、3人なんだな、3人で戦うんだなぁと改めて実感した。

そのあと、中丸くんは上田くんと亀梨くんとは逆の方向からセットの階段を登ろうとして、亀梨くんに腕を引かれて結果3人で同じ階段を一緒に登った。亀梨くんに腕を引かれる中丸くん、その中丸くんの背中を押す上田くん。すごくいい画だった。MCとか企画では中丸くんが進行役なんだけど、今は中丸くんが2人に引っ張られていて、でも同じ階段上ろうっていうのは亀梨くんの甘えで、3人が3人で支え合ってるんだなぁと思った。

階段上る途中でちょっと降りてまたハグ、というか、円陣なのかなあれは、それも良かったなぁ。

そのあと、彗星(流れ星?)になって宇宙に消えていく3人。スケールがばかでかいんだけどそれも全然違和感がなかった。説得力しかなかった。

最後トロッコで回るときに上田くんと中丸くんが肩組んで歌ってて、それがちょうど近くで見えて、残り続けたシンメという絆に泣けた。その瞬間だけは亀梨くんちょっとだけ仲間外れだったけど笑、でも、全体的には「上田中丸+亀梨」という感じは全然しなくて、上田くんがセンターの曲もあればMCは中丸くんがセンターだし、なんかこううまいことトライアングルになっていた。

戻ってきたときのコンサートも絶対に見たいって思った。復活コンってたぶんこれの数倍泣くと思うんだけどどうかな。笑

 

あとは雑多なんですけど残しておきたい感想でも……

・上田くんから始まる「俺はKAT-TUNとお前らが大好きだ~~!!!!」の3連続良かった。上田君のもう溢れて溢れてしかたない魂の叫び。それに続く中丸くん。「え、俺も?」みたいな顔して結局言う亀梨くん。素敵だな~。すごく支えになる言葉だと思う。結局、好き、がないと、続かないし伝わんないし、どうしようもないんだよなぁ。

・上田君がなんども「これから長い戦いに入ります」「ともに戦いましょう」みたいなことを言っていたんだけど、これが比喩なのかほんとに事務所や経営陣との戦いがあるのかが気になってしまって……。4人になった直後のニウスのことがあるから、ほんとに。まじで戦ってるのかな。

 ・中丸くんの心の声がテロップになってるくだり面白かった。

・上田君に手りゅう弾投げ込まれたとき超びびった

・最後に「○○に拍手~」の下りで「機材、照明、セットに拍手~!」に結構動揺したんだけどそのあと「俺らを10年間支え続けてくれた、」っていうから、ファンかな?スタッフさんかな?って思ってたら「曲たちに拍手~!!!」って続いてまじでびっくりした。亀梨くんの愛はどこまでも広い。

・「帰りにうちわ捨てて帰らないでね~」「水道橋で捨てられてたら拾って帰る;;」「それかアスファルト蹴っ飛ばして帰るね(笑)」っていうくだり面白かった

 

 

私は、YOU&Jが好きだった。

08⇒09のカウコンでYJ世代に興味を持ち、卒論も終わって入社まで暇していた大学4年の春にユーチューブでYJ世代の過去映像を漁ってた。

そこでいろいろ見た結果最終的にはシゲというアイドルを好きになるわけだが、カツンもエイトも好きだった。それまでSMAPTOKIOが好きだった私にとってYJは同世代で、それが面白かったのもある。FCがYJだったころはNEWSだけではなくエイトもKAT-TUNも観に行ってた。

YJはニウスから亮ちゃんと山下くんが脱退したときに、意味をなさなくなって解体してしまったけれど、それでもYJというくくりで彼らを観ることは止められなかったし、ちょっとした絡みがあれば「ユージェイ~~;;」と感極まっていた。YJ遺族という言葉が誕生したのがいつだったかは覚えていないが、まさにそれだった。

YJはいまはもうないんだけど、それでもそこにかつて所属していたグループが今もあり続ける限り、その歴史自体は紡がれ続けている。そしてこの、10ks、KAT-TUNのデビュー10周年記念コンサート、活動休止前のコンサートも、もう存在しないYJの歴史の確かな転換期のように思う。

 

これもうほんとに、外部からの想像でしかないし、誰かを責めているわけではないんですけど、やっぱりこう……何回も(中丸くんいわく3回)脱退、立て直し、って繰り返していたら、疲れるだろうな、って思う。

ニウスもカツンも、とにかくそのグループを続けることを目的に、走り続けてくれたわけだけど、それを何度も何度もやったら、ボロボロになるよなぁって。

今回のコンサートでカツンがボロボロだとはみじんも感じなかったけれど、それを補って余るほどの迫力あるコンサートだったけど、それでも、それでもね。

YJってみんなそういう歴史があってどっか欠けててさ、そうだな、そういうストーリーも私は好きだったな。そして、そのストーリーの真っただ中にいる人がどれだけの感情と闘っていたかは計り知れない。

充電って言う表現、いいよね。おやすみって言っても寝ないだろうし戦い続けるらしいけど、いつかいまよりスケールアップしたものを観られる日を楽しみにしてます。

最後のまとめ書いてたら「君のユメ ぼくのユメ」がituneから流れてきた。