ロマンはどこだ?

そのとき思ったことをなかったことにしないために

点と線と面/30歳のシゲアキくんへ

お誕生日おめでとうございます。
わたしが初めてお祝いした自担の30歳は、中居くんの誕生日でした。あのときのわたしはアイドルが30歳になるのが信じられませんでした。いまから考えたらもうそのときには山口くんもリーダーも30歳なんですけど、とにかくそのときのわたしは、中居くんが30歳になるのが衝撃でした。だってメンバーソングで「あいつはさんじゅう〜」って歌われるぐらいですから。でも30歳になってもSMAPはずっとアイドルでした。SMAPがなくなっちゃいましたけど。
それはともかくとして、「30歳」にはわりと思い入れがあります。だからシゲが30歳になるのも、感慨深いです。
わたしがはじめてシゲを観たのはきっと08→09のカウコンです。でもそのときはニウスのメンバーのことは全然知らなかったので、「きっと」としか言えませんが。初めてシゲを観たくて観たのがセミナーでした。そう考えると、21歳のシゲから好きになったということですね。大雑把ですけど、20代のシゲを8割ぐらいは観ていたのだと思います。
20代はどうでしたか。たぶんいっぱい泣いたし揉めたし打ちのめされたんじゃないでしょうか。でもそれを補って余るほど幸せだったのではないかと想像しています。そうであってほしいという気持ちです。
シゲほどではないですけど、わたしもシゲやニウスを好きになって、それなりに泣いて傷ついて怒って打ちひしがれて。いやなこともたくさんありました。今が楽しいから忘れがちですけど、考えたらそういう時間も割と長かったような気がします。
わたしの人生のタイミングがニウスとあわなかったことや、わたし自身が適当に生きていることもあり、わたしはニウスの存在に救われたことは、たぶん、ないです(ポルノやSMAPに背中を押してもらったことはあります)。ニウスを好きになってよかった点も、そう、思い出せません。ニウスのせいで泣きすぎて釣りの約束に遅れたことはあります。
だけどやっぱりどうしようもなく好きだなぁと思います。幸せになってほしいな、と思います。秩父宮で再び飛んだニウスを観て泣いたのが本当の気持ちです。
愛をくれなくてもこっちを見てくれなくても、こっちが一方的に好きでいさせてくれればそれでいいです。とはいえファンサはくれるものなら欲しいですけど笑

シゲはわたしを幸せにはしないけれど、シゲには幸せになってもらいたいです。好きになりたてのころ、どうしたらシゲが幸せになるのか笑ってくれるのか、わたしが観たいアイドルになってくれるのか、分からなかった。でもいまは、シゲは自分で自分を幸せにする強さと力と自信を身につけた。そして楽しそうに笑っているシゲが見られることが、とても嬉しいです。幸せです。
ほんとうに、いい男ですよね。
2010年のライブコンのとき、アンコールでうまくアイドルできずに戸惑ったまま終わってわたしを落ち込ませた男が2017年に泣くメンバーの肩を抱いて笑うようになるとは思いませんでした。

 

ちかごろ、今のシゲが好きすぎて「2010年ごろなんでそんなにシゲのこと好きだったんだろう」とよく考えてました。いろんなひとにこの話をしました。
「残念なところとかどうしようもないところを好きになった」「素材がいいのに全然使えてなかったころあったよね」「シゲはずっと頑張ってた」「でも最初からいまの4人だったら好きじゃなかった」
いろんなひとがいろんな考えをしていて面白いなぁと思いました。どれもが、全部
確かになぁ、そう納得できる感じ方でした。
そんなことを考えながらツイログを眺めていて、でもやっぱりどのときもそのときのシゲをとても好きでいる自分がいました。2011年のわたしは2011年のシゲを。2010年のわたしは2010年のシゲを。だからきっと、2009年のわたしが2017年のシゲを見ても好きにはならなかったのかもしれない。だって全然違うひとみたいだもん。わたしは、好きになったときのシゲがいたからこそ、いまのシゲが好きで、いまもシゲのことを好きなんでしょうね。ただただ、点を追う。点と点を追いながら線となる過程に想いを馳せる。線が連なって面になっていき、シゲの好きな世界、愛するものを知っていく。

 

中高生のころ「わたしは一生スマップが好きだ。」と思っていました。でも解散より数年前に、わたしはスマップを追うことをやめてしまいました。だからいまどれだけシゲのことが好きでも、いつかはもしかしたら、追いかけるのをやめてしまうかもしれない。だけどそのとき、点と点をつなぐような線を追っていけばきっと、いつもあの春に好きになったシゲがいるのです。季節は違うけれど、シゲはわたしのエンドレスサマーです。

 

この1年が、10年が、この先ずっと、幸せなものでありますように。お誕生日おめでとう。