ロマンはどこだ?

そのとき思ったことをなかったことにしないために

黒木渚「やわらかなハサミ」 11/30 東京キネマ倶楽部

黒木渚のライブに行ってきました。
黒木渚との出会いは、深夜の音楽番組。

「あたしの心臓あげる 毎晩抱いて眠ってね」
ダラダラと見ていた音楽番組で流れてきたこの曲がとても印象的で、気になり始めた。
「あたしの心臓あげる」
http://www.youtube.com/watch?v=kuF0XiUB6qA
http://www.kurokinagisa.jp/lyrics

でもその「気になる」が「CD買おう」になったのは、その数日後にまっすーの舞台「ストレンジ・フルーツ」を観たからというのがかなり大きい。
観終わって、なんて偶然だろう、と思った。まさに、心臓をやりとりする話だった。なんなら歌詞のほうは幻想的な雰囲気で「それが理想」と歌っているだけで、でも舞台のほうでの世界観はそれが実現してしまった。そう思うと、ほんとにあのアーティストの生き方カナの生き方って特殊で非現実的だったなと改めて思う。

>>あたしの心臓あげる 毎晩抱いて眠ってね
ギター聞かせてあげるから あなたの心臓ちょうだい<<

ストフルがすごく好きな舞台で、だから黒木渚も相乗効果のように好きになって、アルバム買ってシングル買って、で、コンサートにも行ってきました。

それが出会い。


この曲の印象が強いこともあり、センセーショナルな歌詞も多くて、いったいどんな人となりなんだろう、しゃべらないのかな、とほとんと前情報もなく言ったわけですが、結構しゃべるし、気さくだし、ギャップが新鮮でした。好きになっちゃう!笑
あとちゃんと聞くとそんなセンセーショナルな歌詞ばかりでもないんだよね。ちゃんと応援歌もあるし恋愛ソングもあるし。やっぱり「あたしの心臓あげる」のイメージが強いから偏見持ってたんだろな(笑)

黒木渚さんは、すごく芯が通った強い人、に見えた。
手足とかすごい細いし歌声も、力強いというわけではないんだけど。
たとえば「黒木渚が武道館行くまで死ねないと言われた、じゃあ武道館の先の目標を作らないと!その子(ファン)を死なせるわけにはいかない!」っていうような発言がありまして。
周りの人とか、ファンとかの言葉を全部受け止めて立っているのが彼女という図式が見えた。もちろんバンドメンバーの支えがそこにはある。だから一人じゃないんだけど、でもやっぱり分かりやすくフロントマンだったなぁ。

次は渋谷公会堂で、2年以内に武道館に行くんだって。そういう前を見据えているところがすごく素敵だったなー。
応援していこーと思いました。

黒木さんは曲を作るときテーマを持って作るって言ってて、「あたしの心臓あげる」のテーマは「究極の愛」だったそう。
いやあまさに、ストレンジ・フルーツ、と思いました。
ストフルは千葉くんがカナの心臓取ってしまうけれど、千葉くんも悪魔かカナかに心臓捧げてるようなもんだよなぁ。
「あたしの心臓あげる」「あなたの心臓ちょうだい」
ここの巡り巡る感じ、カナと千葉くんにも当てはまると、個人的には思っています。
ストフルも黒木渚も奥が深いなー。