ロマンはどこだ?

そのとき思ったことをなかったことにしないために

『百合のリアル』

百合のリアル (星海社新書)

百合のリアル (星海社新書)

すごく読みやすい。対談形式なので。まさかの対談形式だった。タイトルにひかれて買ったので中身見てびっくりしたわ。読みやすかったからよかったが。
架空の登場人物たちがそれぞれの経験や考えを交わしながら自分を見つめ直していくという話。きっかけは性的指向(同性愛)なんだけど、話は少し広がって、自分や人をありのまま受け止めようというのがテーマであり伝えたいこと。
捉え方として、カテゴリーという箱につっこむのではなくラベリング、タグ付けをしていこうという考えは納得した。レズビアンだからゲイだからって箱にいれておくのではなくて、その人の特徴の一つとしての性的指向であり、それがすべてを表すわけではないということ。今はやっぱり性的指向がどうしても人生全体を左右しがちなところはあるけれども。

著者の来歴が何度も何度も語られていたんだけどこれは連載をまとめたものなのだろうか……「さきほども書きましたが」って書いていて「たしかにそうだよもう読んだわ!!」って何度か突っ込んだ。それだけ気になった。まあタイトルにリアルってついてるからな。著者のリアルだもんな。
百合のリアルってタイトルうまいよね。おって思っちゃうもんね。中身では自分たちのことを百合だなんて全然呼んでない。笑