ロマンはどこだ?

そのとき思ったことをなかったことにしないために

芸歴21年目の君へ

20周年おめでとう。


活動している期間だけで言ったら10年ぐらいかなと言ったあなた。

今度の5月が終わると、わたしが「成亮担になろう」と決めたあの舞台を見た日からちょうど丸10年が経ちます。君がたとえ「10年ぐらいしかない」と言っても、それでも十分長い月日だなと改めて思います。
舞台「セミナー」のチケットをmixiで譲ってもらって、初めて「加藤成亮」を見ようと決めて観に行った日。泣きながら錠剤を飲んでいる君を見て、ラストシーンで死ぬように、また飛び立つように手を広げた君を見て、「FCに入ろう」と思ったのでした。


あれからいろいろなことがあって、迎えたNEWS15周年、そして入所20周年。
10年弱見てても全然君のことよくわからないし、新しい発見もまだまだたくさんある。でもそれって、シゲアキという一人の人間がどんどん変わって、成長し続けているということなんだろうな。すごいことだね。面白いね。

ここ数年、シゲのことを明確に「優しい」と認識するようになった。でも6人のときはわたしはそんなことちっとも思わなかった、気がする。どうかな?わたしは数年前のことはすぐ忘れるからな。

でもどっちにしろ、きっとシゲはずっと優しくて、そして単にわたしにはその形の優しさは受け取れてなかったのかなと思う。その優しい世界の見方をシゲが直接言葉にするようになって、シゲの考え方をラジオや小説、エッセイで目にすることが増えて、そしてわたしのほうも穿ってみずにそれをシゲの「優しさ」と捉えることができるようになってきた。
優しいっていろいろな形がある。シゲは、手越くんのことを優しいっていう。それってたぶんけいちゃんの優しさとはたぶん別で、まっすーとも別で、いろんな人がいろんな種類の優しさを持っている。そうやって思えるようになったのは、シゲという一人の人間の考え方に、ここ数年触れてきたからだ。


RINGで「僕はなにもしていない」っていう優しいシゲに、美しい恋のときに慶ちゃんが何度もファンに向かって言っていた「NEWSを残してくれてありがとう」の言葉を思い出したよ。
NEWSを残してくれたのは紛れもなくメンバーで、こっちこそ、「NEWSを残してくれてありがとう」って言わなくちゃいけないのに、優しいな、と思った。そのときのメンバーにとって、応援の言葉がどれだけ力になったか、よくわかる言葉だった。
シゲも、たくさんの感謝の気持ちがあのような表現になったのだとわかるけれど、なにもしていないだなんてこともちろん全然なくて。あえていうなら、好きでいられるように、応援したいと思えるようにずっと魅力的でいてくれたよ、シゲは。
昔…昔って言っていいかわかんないけど、シゲのことを「アイドルに向いてなさそうだけどアイドルやってくれててありがとう」って思っていて、でもいまは、もうアイドルが天職のように見えて、でもそれもきっとシゲの努力の成果なのでしょう。応援していてとても楽しいよ。
ずっとアイドルでいてくれてありがとう。これからも優しいアイドルで、優しい人間でいてね。
20周年おめでとう。